毎日新聞5月22日山口版に、team SAKEの記事が掲載されました。
ウェブ上でも「毎日jp」において、閲覧することができます。
■被災地を歩いて:東日本大震災 本州の西の端から 新たなつながりへ期待 /山口
team SAKE 足立
~~~以下掲載記事~~~
被災地を歩いて:東日本大震災 本州の西の端から 新たなつながりへ期待 /山口
震災発生の9日後、孤立集落に支援物資を運んだ京都大学大学院生、足立大さん(34)は京都に戻ると「被災者には長期的な支援が必要」との思いから、知人ら十数人と支援団体「TEAM SAKE」を発足させた。
団体名は、物資を2度届けた宮城県南三陸町の馬場・中山集落の人たちから感謝の気持ちとしていただいたサケの切り身にちなみ、住民の一人が「(生まれた川で卵を産む)サケならば、戻ってきてくれるだろう。長い付き合いをしていきたい」と名付けてくれた。
団体の活動内容は、思うように支援が行き届かない小規模避難所へ、購入した物資をトラックで運搬することだ。被災地の風土や被災状況によって、異なる必要物資を事前に聞き取り、その情報を同団体ブログ(http:/teamsake.blogspot.com/)で掲載。それを見た全国の人たちから届けられた物資も運んでいる。
チームのまとめ役の会社員、大関はるかさん(31)は支援の在り方について「こちらが『支援をしてあげる』という姿勢では、被災者は受け入れてくれない。支援する側、支援される側という双方の壁を越えなければならない」と語る。
そのために、1度訪れた避難所には継続的に赴き、対話を通じ、互いに感謝し合えるような関係を構築。被災地を支援したいという人たちと被災者のニーズをブログで仲介することで、被災地とその他の地域との新たなつながりも築いていきたいと考えている。
今回、私が連載で被災者の状況や支援者たちの声を伝えたのも、読者と被災者との間にも新しいつながりができるきっかけになればとの思いからだった。連日、新聞やテレビ、インターネットで被災地の様子が伝えられるが、一人でも多くの人が報道をきっかけに被災者に思いを寄せ、そしてあと一歩何か踏み出してもらえたら、うれしい。それが「伝える」ことをなりわいとする記者たちにとって本望だと思う。
◇ ◇
今連載で取材した東北の皆さんへのメッセージを受け付けています。なお被災した皆さんの負担を考え、「返信不要」との旨で送らせていただきます。ご了承ください。はがきで〒751-0823 下関市貴船町3の1の2 毎日新聞下関支局へ。【尾垣和幸】=おわり
〔山口版〕
毎日新聞 2011年5月22日 地方版
チームサケ:集落のための東日本大震災復興支援サイト
team SAKEは、人・モノ・技術・知識などを通じて、三陸のみなさんの「望み」が少しでも実現するよう動いています。
集落を訪問し、対話を通じてそれらの「望み」に触れながら、それを全国のみなさんと共有し、御協力いただきながら、形にしていくプロセスに関わっていこうと思います。
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