産経新聞5月6日に、team SAKEの記事が掲載されました。
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↓こちらは写真付きです。
■母と一緒に流されれば…悩み続けた夫婦、ボランティアの熱意で再起
team SAKE はるか
~~~以下掲載記事~~~
母と一緒に流されれば…悩み続けた夫婦、ボランティアの熱意で再起
2011.5.6 15:27 配信
助かってよかったのか。そう責め続けた日々を出会いが変えてくれた。東日本大震災で寝たきりの母を津波にさらわれた宮城県石巻市の佐々木茂則さん(58)と妻の巳代子さん(58)。現実を受け止められずにいた心を、ボランティアが突き動かした。夫妻は今、「復興で恩返しがしたい」という。
夫妻が暮らす石巻市小渕浜地区は小さな漁師町。巳代子さんは地震発生時、港に近い自宅の別棟で寝たきりの義母、かめのさん(89)の介護中だった。家具が横倒しになり車いすが見つからない中、濁流が流れ込んだ。かめのさんの手をにぎったが、水位は上昇して天井へ。波がいったん引いたとき、かめのさんに脈はなかったという。窓から抜け出した後、第2波が襲った。かめのさんは今も行方不明だ。
そのころ茂則さんは漁船の上にいた。揺れが来れば沖を目指すのがこの辺りの漁師。無残な港に戻ったのは一昼夜の後だった。
夫妻は助かったが、悩み続けた。自分も一緒に流されていれば。自分が家に戻っていれば。
4月中旬、京都で有志らが立ち上げた支援グループ「Team SAKE(鮭)」の三枝剛さん(37)に出会った。まきを作るためのチェーンソーを届けてくれ、茂則さんが経営していた水産加工場のヘドロをはき出し、がれきの撤去も手伝ってくれた。
かめのさんの話も黙って聞いてくれた。「お母さん(巳代子さん)が助かってよかった」と言ってくれたとき、救われたような気持ちになれた。
巳代子さんは「元には戻らないが、何かしないと。ここに住む意味がない」と話す。茂則さんも同じ気持ちだ。「恩をこの場で返さなきゃ。どこにも行かね。また来てくれ」(宝田良平)
チームサケ:集落のための東日本大震災復興支援サイト
team SAKEは、人・モノ・技術・知識などを通じて、三陸のみなさんの「望み」が少しでも実現するよう動いています。
集落を訪問し、対話を通じてそれらの「望み」に触れながら、それを全国のみなさんと共有し、御協力いただきながら、形にしていくプロセスに関わっていこうと思います。
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