この日は、5T組5人全員で訪問チームとして動いた。
まず午前中は昨日も訪れた雄勝半島の船越集落に向かった。
前回お会いした時に連絡先を聞き忘れていて、何とかもう一度Sさんにお会いしたいと思い、本日も訪ねてみたがお会いできなかった。
その後、前回は道が通ってなくて行けなかった名振集落に。
港では地元の方と思われる男の人たちが復興作業をしていた。
作業の邪魔をしないように港を離れ、集落の高台の方へ。
孫と一緒に散歩していた、清水さんとおっしゃるおじいさんにお話を伺うことができた。
集落では今、船の航路を整備中だが、船はほとんど流されてしまったそうだ。
今は大須小学校に避難していて、家の片付けに戻っておられたところ。
電気はまだ通っておらず、まだ家に住めない。
清水さんは漁が大好きで、引退後もアワビを採っていらしたそうだ。
とても海が豊かで、引退後の趣味でもけっこう採れるそうだ。
引越ししてしまうと漁業権を失ってしまうこともあり、ここでずっと生活していきたいという願いはあるが、13日に一旦山形の方へ移動すると仰っていた。
震災の時、清水さんは車で移動中だったそうで、津波の被害は免れたが、車での移動が不可能になり、2日間かけて歩いて山を超え、ご自宅に帰り着かれたそうだ。
家族の方々はおじいさんと連絡が付かず、半ば諦めかけておられたところに、おじいさんが帰ってこられたので大変驚かれたそうだ。
清水さんにお酒、お孫さんに八ツ橋をお渡ししたところ、大変喜ばれた。
韮の浜
その後、さらに北にある前回訪れた韮の浜の佐藤さん宅を訪問する。
集落の中でまだ一部通ってないところもあるが、電気はきている。
水道はまだで、物資の配給は1日に1回。
配給された物資の写真を撮らせて頂いた。
風呂を作るボランティア団体が来ていて、3日に一回風呂の日があり、周辺住民約40人が入りに来るそうで、お話しを聴いている間も入れ替わり立ち替わり住民の方々がお風呂に入っておられた。
共同生活されていた小野寺さんは、前回訪問の後に必要としていた発電機を確保され、仮設を作って引っ越しされたそうで、お会いすることは出来なかった。
物資で不足しているものはありますか?と尋ねると、「物資は足りています。ありがとね。」と言われました。
日本酒は大変喜ばれ、「呑んでく?」と誘われましたが、そのお気持ちだけを有り難くいただきました。
「助け合いだものね。」とお話を伺っている間、何度も繰り返されていたのが印象的でした。
5T組、つよし、エノキ
チームサケ:集落のための東日本大震災復興支援サイト
team SAKEは、人・モノ・技術・知識などを通じて、三陸のみなさんの「望み」が少しでも実現するよう動いています。
集落を訪問し、対話を通じてそれらの「望み」に触れながら、それを全国のみなさんと共有し、御協力いただきながら、形にしていくプロセスに関わっていこうと思います。
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