千歳(せんざい)の集落へ
千歳の集落に入ると、急峻な坂に集落があり、家はあまり被害を受けている様子がない。
下のほうに行くと更地になっている場所が2箇所あり、その下には被害を受けた施設の屋根が見えた。
海岸沿いまで行き、Uターンして地図を見直すと千歳コミュニティ消防センターを見つけたので、そこへ移動。
消防センターには2名ほどちょうど荷物を取りにこられていた消防団員だと思われる若い男性に声をかけると、物資の集積所になっているとの事。
この集落では全壊が2軒のみで、すでに空き家などに移られているとか。
津波当時は、コミュニティセンターの横の公民館が避難所になっていたが今は解散していると話してくれた。直接その2軒を訪問したい旨話すと場所を教えてくれた。
場所をお聞きし、1軒目でお伺いしたのは、Mさん宅。
老夫婦が出てきてくれて、差し入れを持ってきた旨話すと、ありがたいありがたいと、持ってきたものをいろいろ見て必要なものを一箱もらってくれた。
さっきまで東京から子どもが来ていて帰ったばかりだったとのこと。
ぜひ、お茶でもとおっしゃっていただき、家の中へ。
掘りごたつにコーヒーとお菓子をいっぱい出してくれ、全部もらい物だけど、食べてけろとのこと。
おばあさんは事あるごとに涙目になりながらも何もあげるもの、お土産がない。もらうばっかりで申し訳ない。お菓子いっぱい食べて、お茶飲んでけろ。と、いっぱいもてなしてくれた。
今までわかめとかきの養殖の仕事で一年中働きづめだったが、津波があり、何もしなくなって、まるで夢の中にいるようだとのこと。
おじいさんは舟で沖に出て1晩すごした。地震の最中は船の上にいても舟が飛び跳ねるほどの地震だった。
家ごとすべてをさらっていってしまった津波。
もう一軒の家へ行くと若い女性が出てきた。集落の人に助けられて、生活ができているとの事。差し入れの物品の中から必要な調味料などを選んでもらい、お分けすることができた。
team SAKE 5Mみつはる
チームサケ:集落のための東日本大震災復興支援サイト
team SAKEは、人・モノ・技術・知識などを通じて、三陸のみなさんの「望み」が少しでも実現するよう動いています。
集落を訪問し、対話を通じてそれらの「望み」に触れながら、それを全国のみなさんと共有し、御協力いただきながら、形にしていくプロセスに関わっていこうと思います。
ENGLISH version
0 件のコメント:
コメントを投稿
※お願い:【募集中】の記事にコメントをする場合は「このブログの使い方」を読んでからコメントをお願いします。