深夜1:34、地震あり。
吉里吉里。寒くて目が覚めた。5時30分
駅トイレあり。水場ありよかった。
岩手県下閉伊郡山田町
小谷鳥へ、
一番奥の2軒は車なく、なかなか買い出しに行けない。
調味料などとても重宝された。
別の家のおばあちゃんは、旦那さんと息子さん二人が船を見に行って戻らないとのこと。もう一人の息子さんは消防で出ていて帰ってこないとのこと。娘さんが避難してきて一緒に住んでいるとのこと。伺った時は通院で外出中だった。
梅干しなどは、以前第2陣が渡したのが残っているとのこと。
一番奥の家は分家の方がご両親のお年寄り夫婦と暮らしている。
病院に行くのも、調味料など買い出しにいくのはとても大変。もちろんバスはないし、タクシーもなかなか来てくれない。本当に助かります。とのこと。
山田町田ノ浜
瑞然寺へ。
避難者は20人ぐらい。食事に来る方も他にいる。
作業している人に聞くと、何でも助かる、置いていけるものは置いていってくれとのこと。作業していたのは避難されている方だった。
届く支援物資は食料中心、桶や爪切りなど、細かいものはなかなか届かないので本当に助かるとのこと。
ひとしきり荷物を下ろし終わると、中へ通され和尚さんを紹介された。
和尚さんは、以前から自然の猛威、災害のことを啓蒙されておられ、「和尚さんの言うことが本当になった」と言われたとのこと。全国でも色々な話を講演されているとのこと。
囲炉裏ばたで和尚さんが入れてくださった美味しいお茶をいただいた。
津波の時は、直ぐ下まで海水が来て、裏山も燃えた。
それでもお寺を離れず守り抜いたとのこと。城(寺のこと)と共に死ぬつもりだったとのこと。
また、いつまでも被災者でいてはいけない、一歩踏み出して自立していかなければとおっしゃっており、今日も行くあてができた方3人が巣立っていったとのこと。
避難している方々は、お寺のものを借りている。物資として細かいもの、生活雑貨がとても喜ばれた。
電気は来ていた。私たちがお邪魔しているときに、社協の人が避難者の人数確認、手伝いなど必要ないか訪ねてきた。定期的に巡回に来ているようだ。その社協会の方も北海道からの応援職員だった。
対応してくれた方の連絡先を聞いた。
和尚さんを中心に結束が固そうな印象だった。
このあと、道の駅山田にて野菜等買い足した。
釜石市箱崎町
桑ノ浜へ
とても狭く入っていくことをためらうような集落へ通じる道。
出てくる方がいたので、先に行けるかに聞くと道は通じているとのこと。
入っていくと対向車が多い。みんな買い出しにいくタイミングなのか。
集落に着き、地元の人に聞くと避難所(民家)を教えてくれた。
チームサケを名乗ると以前京都から来た人がいて、みそ、梅干、灯油とかもらったなー。とのこと。昨日電気が通ったとのこと。
同じ仲間ですと伝え調味料など必要かを聞くとあれば嬉しいとのこと。
軒先でおばちゃんが、小学生のランドセルや絵の具道具セットなど、泥まみれのものを丁寧に洗っておられた。
調味料など置いて、情報を聞くと先にまだ集落があるとのこと。
箱崎町
箱崎へ
さらに奥へ進むと道も泥道。奥の方に一軒残っている家発見。煙突の煙が見えた。
入り口に西山家避難所と書いてある。
近寄っていくと数人のおじさんがおり、西山さんの家だった。
震災当日の夜、西山家の上の山で、音がするので上がってみると30人位が避難していてそこで夜を明かそうとしていたため、家に招き、始めの3日ぐらいはみんなで家で過ごした。西山さん宅も床下浸水。
下を見渡すと瓦礫の山。数軒2階部分と思われるものがあるが、そこは実は畑で、下の方の家が流されてきたもの。
現在残っているのは十名ぐらいか。
食材でも調味料でも助かるとのこと。
生活雑貨も喜ばれた。毛布も足りなそうだったが手持ちになく、手持ちの膝掛けでも重宝された。近くに店はなく買い出しは大変そう。
昨日から電気が通った。水道は来ていない。 給水車からもらう水と以前避難していた人が協力してくれて、持ってきてくれた水を利用している。 電気が通り井戸を直して井戸水が使えるようになったとのこと。
来た道と反対側に抜ける道は昨日崩れて通行止めになったらしい。
道路が崩れたのは、波に洗われたせいだとのこと。町に抜けるのは来た道の一本道しかないとのこと。
お酒は大変喜ばれた。普段は飲まないというおじさんが、最初の頃は寒くて寒くて寝れないからこれ(お酒)で体を温めたんだとのこと 。
30名ぐらいが今も行方不明。4日前から自衛隊が来ていて、捜索活動が行われており、まだ一人も見つかっていない。男衆は協力していた様子。
戻ってきた男衆も一緒に、北海道の知り合いから今日届いたというお餅でつくったおしるこ、西山さんの浸けた美味しいつけものをご馳走になった。漁師のお兄さんに、本当に遠くからよく来てくれた、漁ができるようになったら美味しい魚送るから連絡先を西山さんに教えておいてくれとのこと。
板金屋でも避難していると聞いて、来た道を戻っていくと、有限会社アールという会社と工場を見つけ、声をかけると、避難している人がいるとのこと。 対応してくれたのは社長だった。会社事務所で生活している。
調味料や野菜、生活雑貨などありがたいとのこと。
買い出しには行けるが、店が遠いので大変。
荷物を下ろしているときにその家で避難している人が帰ってきて、カッパを見て「そのヤッケ、おらもほしい。雨の日の作業ができる。」と言ってくれたが1つあったレインスーツは社長さんに渡したため在庫なし。残念そうだった。
毛布もあれば欲しいと言われたが、手持ちになく対応できなかった。
この会社は、ウニのわたを取る機械を発明し、特許申請している会社で、幸い工場は無事なので、早く復旧させたい。とのこと。
チラシを見せてくれたが、なんとモデルは社長本人。
一緒に写真撮影をさせていたでき、ホームページに載せたい旨伝えると、良い宣伝になると喜んでくれた。賞や取材など受けているそうで、「いろんなところにいろんなことやってる人がいるんだぞ、がんばってやっていくよ」と語っておられた。
以上、終了とする。
team SAKE みつはる、さか、はかせ
編集:team SAKE 足立
チームサケ:集落のための東日本大震災復興支援サイト
team SAKEは、人・モノ・技術・知識などを通じて、三陸のみなさんの「望み」が少しでも実現するよう動いています。
集落を訪問し、対話を通じてそれらの「望み」に触れながら、それを全国のみなさんと共有し、御協力いただきながら、形にしていくプロセスに関わっていこうと思います。
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