第3陣から報告がありました。
本日4月12日は、まず牡鹿半島の狐崎浜集落を訪れました。
現在28世帯、100人ほどが暮らしています。
ここは「津波が来ない」という言い伝えがある集落ということですが、今回の震災ではここも被害にあってしまいました。
必要なことをお聞きしたら、屋根瓦の付け替えをしたいのだが、既に何百件も予約が入っていて、しばらくできそうにないとのこと。他にも大工さんとか、散髪とか、言い出したらきりがない、再生へ向けて法律関係の専門家に相談できないだろうか、などのお話を伺いました。
また、ここには汲み取りが来ないため、トイレの衛生状態が気になるそうです。
次に、小渕浜集落を訪れました。元々牡蠣とワカメの養殖をしていたところです。
ここの住民の方は近くの大規模避難所で生活しておられたのですが、自分たちのところを復興させていきたいと、20名ほどが自宅に戻ってきて生活しておられるそうです。
ここは漁村なのですが、地震の後には50名ほどの漁師が全員沖に出て、津波から船を守りました。しかし、陸に帰ってくると家がボロボロになっていてショックを受けたそうです。
ここでは、自家発電で電気を賄っています。
あるご夫婦は、被災した自宅の一階に薪風呂を作りました。
チェーンソーさえあれば、瓦礫の撤去なども含め、こういった作業がだいぶ楽に進むということなので、ここの集落の復興には欠かせない物資であると判断したteam SAKE第3陣は、明日さっそくお届けすることにしました。
現地では外部の情報が手に入りにくいようです。原発に関することや、どこまで流通が回復しているかなど、生きていくのに必要な情報をもっと知りたいということでした。
京都からサケがやってきたことは大変喜んでいただけたようで、
「まだ親戚も見つかっていないけれど、本当にうれしい」
「これからちょっと頑張ってみようかな」と言って頂けました。
第3陣は、現地の集落の方々との間に、つながりを築くことができているようです。
報告:team SAKE 足立
チームサケ:集落のための東日本大震災復興支援サイト
team SAKEは、人・モノ・技術・知識などを通じて、三陸のみなさんの「望み」が少しでも実現するよう動いています。
集落を訪問し、対話を通じてそれらの「望み」に触れながら、それを全国のみなさんと共有し、御協力いただきながら、形にしていくプロセスに関わっていこうと思います。
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