朝から買い出しに近くの大手のスーパーへ行った。
南三陸から小一時間で着くスーパーだが既に品揃えは被災地とは思えない程に回復している。
車とガソリンさえ有れば南三陸の方々も自力で買い出しに行けそうな感じだ
この情報を共有し合うだけでも被災地の生活は大きく改善されそう…というよりもそうあって欲しい。
自力で活動するという事が重要になってくるが、その可能性が大いに見えてくる被災地だった。
保存食を買い出し雄勝へ向かう。
途中、海沿いを走行していたがやはり被害は大きい。
山を8~10m程登った所まで津波が来た形跡がある。
沿岸部の家などは全て飲み込まれてしまっている…凄まじい光景が続く
沿岸部を抜けて谷の奥の方へ進むが被害の大きさは変わらない
海から離れた海の見えない3方を山に囲まれた地区は壊滅的な被害だった…津波の恐ろしさを肌で感じた
瓦礫の中半島の先へ向かう
一つの集落、船越集落を見つけ、調査を開始するとすぐにその地の方にお会い出来た。
その方は家が残っており避難所へは行っていないということだ。同様の方がその集落に10名ほどいっしゃるらしい。
集落に残っている方の話を聞くと、この集落に残り復興させるとのこと…とても力強い言葉を聞くことができた。
その方の息子2人は既に仙台に避難されている。息子は「海が怖い、憎い」と仰っていて、集落には帰って来たくないらしい。
しかし、集落に残っている方々は「その様な集落に戻りたくないと言っている人達がいつでも集落に戻って来れるように復興させないといけない…」その様に決意を固めておられる。
かなり心に染みる言葉だ。復興に向けて前向きでしかない…嬉しい事だと私は思う。
是非ともこの様な方を支援したいと思う。
その後桑浜へ向かった
桑浜にも同様の集落があった…ここでも避難所には避難せず自分の家で暮らそうとしている。様々な事情が有りそうだ…
いずれの集落でも電気が足りていないとの事
しかし、集落周辺では既に東北電力が懸命の復旧作業を行っており、もうすぐ電気は復旧しそうだ
電気が来るだけでも被災地の生活はかなり改善される。徐々に改善しつつ有ることが実感できる。
その他の集落をまわり、報告をしている最中余震が被災地を襲った…
後で確認すると震度6弱
地震後、消防車がサイレンを鳴らしながら津波警報発令を知らせていたため慌てて我々も避難した。あのサイレンに気づかなければと思うと少しゾッとする。幸い津波は来なかったものの、被災地の方々はその恐怖と常に隣り合わせだと思うと…
そんな事を身をもって思い知らされた1日だった。
正直怖い…けどそこにもっと怖いおもいをしている方、もっと困っている方がいると思うと活動を止める訳にはいかない。
夜、地元の方が話しかけてくれた。色々と日常の話から、地震の話、関西の話をした。楽しい一時だ…この緊張の糸が途切れる一時が無ければ私達は心が駄目になってしまいそう。自分たちの為にも、現地の方々の為にもこういう一時を大切にしたいと思う。
1日の最後に楽しい一時を過ごすことが出来た…
team SAKE ユタ
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