河北新報6月2日版に、船越の記事が掲載されました。
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■焦点/宮城県漁協/漁自粛解除、見えぬ再起
team SAKE 足立
~~~以下掲載記事~~~
焦点/宮城県漁協/漁自粛解除、見えぬ再起
<石巻・雄勝・協業化始動/釜一つ、まずワカメ/「人生つらい方に懸けるのもいい」>
浜にたった1台だけ残ったワカメのボイル釜。石巻市雄勝町船越の漁師グループは近く、この釜を頼りに漁を再開する。「協業化の第一歩だ」。1日、リーダーの中里孝一さん(55)は力を込めた。
北上川が注ぐ追波湾に面する船越はホタテやワカメの養殖が盛んだった。津波の襲来で、150隻あった漁船は3隻を残し流された。養殖施設や定置網も海に消えた。高台の一部を除き、住宅もほとんど破壊された。
中里さんも刺し網漁に使っていた「第7孝丸」(4.8トン)など所有する3隻を失った。見通しが立たない古里での暮らし。三男はまだ高校生だ。「商船にでも乗って稼げば楽になる」。一時は廃業も考えた。
地区外の避難所などに移り住む人が次第に増え、逆に気が変わった。「せっかくの人生。つらい方に懸けてみるのもいいかもしれない」。同級生で漁師仲間の生出藤弥さん(55)と話し合ううちに、協業組織による再出発を決意した。
30~60代前半の漁師17人によるグループを「ホダデ協業部会」と名付けた。東北なまりと「伊達(だて)」を掛けた。養殖物のブランド化を視野に入れ、「キャラクターマークも決めてある」と中里さんは笑う。
天然ワカメ漁は数日中に始める。協業部会のメンバーは残った道具をかき集め、釜の修理を急ぐ。年内の早い時期に養殖施設を共同で設置し、ワカメやホタテの養殖を再開させる考えだ。
(大友庸一)
2011年06月02日木曜日
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