第8陣(足立・伊東・大関・山下)は、馬場・中山集落を訪れました。
ここは、3月に第1陣で最初に入った集落のひとつで、また「鮭」という名前をつけて頂いた所でもあり、Team SAKEにとっては特別な場所です。
第5陣までは毎回寄らせていただきましたが、その後1ヶ月以上の間ご無沙汰となっていました。その間も馬場中山生活センターホームページなどを通じて、復興の様子を見守らせて頂いておりました。
リーダーの阿部倉善さんは、町から派遣されてきた方への対応など、相変わらずお忙しそうでした。
一時は200人ほどの方が生活されていた馬場中山生活センター避難所ですが、現在残っておられるのは60人ほど。紆余曲折を経てようやく建設されることになった集落裏の高台の仮設住宅が、あと1週間ほどで入居可能になるそうです。それに伴い、ここの避難所もついに解散となります。
team SAKE 足立
以下、大関はるかの報告を載せます。
↓ここから~~~~~~~~~
6月14日
チームサケの名付け親の馬場中山集落では、ちょうど銀鮭を食べてるときに、「最近チームサケを見かけねぇな」って話してたら、向こうから歩いてやってきてびっくりした!と、言われました。
馬場中山は今は漁ができる状態にありません。瓦礫を片付けるのに町から手当てが出ますが、女の人たちは、ずっと集落全体を支えてきたけど、それで収入をもらえるわけではありません。時給300円でもいいからなんとか仕事なり手当てなりないかと、女性のリーダーのきくみさんはみんなのことを思って気をもんでおられました。
以前、このことをある記者に言ったら、紙に文章で書いてみたらと言われたけど、うまく言葉に書き起こせませんでした。
今、集落内で編み物教室などをして、みんなが輪になれる場を作ることを心がけています。家族を失ったまま見つからない方や、考え込んでしまう方も、編み物の輪は、少し気を紛らわすだろうと考えてらっしゃいます。
また、仮設住宅に移ってバラバラの生活が始まっても、生活センターに集まって、つながりを大事にしていきたい思いもあってのことです。
私は、どなたかにロゴ(やはり※虎次郎か?)を作ってもらって、馬場中山の女性たちが作ったものとわかるようなタグを付けて売ったらいいと思うと言いました。なにしろ、質は上等なんです。
4月上旬に伺った際、編み物をする余裕は一切ないとおっしゃってたきくみさんが印象的だったので、今こそお手伝いできればと思いました。デザイナーさん居ませんか~?
きっと浜で仕事ができれば、すごくかっこいいだろう女性たち、今日まで、すばらしい団結力と知恵で集落全部を支えて来られたのだから、浜に戻る日まで、なんとかがんばってほしいです。
きくみさんは、ケータイもめがねも免許証も財布も全てかえりみずに、生後3ヶ月のお孫さんだけを抱いて、津波から逃げ切り、みんなのことを考えて今日まで乗り切ってきました。いつも笑っておられて、こちらが元気をいただいています。
畑でとれたきゅうりやかぶらを漬けた物をいただきながら、お話を聞きました。
おいしかったです。
※虎次郎:馬場中山生活センターに住んでいる猫
team SAKE はるか
チームサケ:集落のための東日本大震災復興支援サイト
team SAKEは、人・モノ・技術・知識などを通じて、三陸のみなさんの「望み」が少しでも実現するよう動いています。
集落を訪問し、対話を通じてそれらの「望み」に触れながら、それを全国のみなさんと共有し、御協力いただきながら、形にしていくプロセスに関わっていこうと思います。
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