三陸河北新報6月28日版に、名振と船越の記事が掲載されました。
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■高台移転 市に要望
team SAKE 足立
~~~以下掲載記事~~~
■高台移転 市に要望
2011.06.28
石巻市雄勝の名振・船越地区
住民が独自案「支援を」/
東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた石巻市雄勝町の名振、船越の両地区は独自の復興計画案を作成し、27日、亀山紘市長に実現に向けて支援を要望した。雄勝では各地区の住民代表で組織する「雄勝地区東日本大震災復興まちづくり協議会」が市の復興計画に地元の意向を反映させようと、5月から会議を重ねてきたが、地区単位でも計画案を作成する動きが出てきた。
名振、船越両地区は、設計や都市計画の専門家の助言を受け、高台への移転案をそれぞれ独自に作成。住民代表ら14人が市役所を訪れ、模型や資料を使って亀山市長に説明した。
名振地区は、高台の畑を住宅地にする案を作成。移住を希望する29世帯が入る住宅を傾斜を生かして建設する考えで、地権者の了解も得た。
住宅は2階建てで、世帯人数に合わせてメゾネットと長屋の2パターンを用意。屋根には雄勝スレートを使い、地場産業の振興を支援する。被災した旧住宅があった場所は漁業施設や作業場、倉庫などにする。
地区会長の大和久男さん(56)は「最初は公営住宅にしてもらい、数年後に住民が買い上げるようにしてもらいたい」と協力を求めた。
船越地区は、山を切り崩して出た土砂を船越小周辺の住宅街に入れて土盛りし、広い高台を確保した上で、住宅や寺を移転する案を主張。追波湾からの強風が吹き付ける峠崎に風力発電施設を設置し、船越・荒両地区で利用する案も提示した。
住民代表の中里孝一さん(55)は「環境に優しい復興のモデルになれるよう、支援をお願いしたい」と訴えた。
両地区は漁業が盛んな一方、高齢化が著しい。大和さんは「若い世代が住みたいと思うよう、イタリアの海辺の街並みのように、風土に合った美しい漁村をつくりたい。観光客が集う復興のモデル地区を目指したい」と張り切っている。
まちづくり協議会は、7月上旬に全住民4300人を対象にしたアンケートを行う予定。雄勝地区での生活を続ける意向と、雄勝で生活するために必要な施設を調査し、委員が検討してきた計画案に反映させた上で、7月末までに市へ提案する方針だ。
チームサケ:集落のための東日本大震災復興支援サイト
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