去る5月31日から6月3日にかけ、石巻市雄勝町の船越を訪れました。
私は震災後2年間で16回目の訪問となり、第四の故郷とも呼べるような感覚になりつつあります。
雄勝の中心部では、旧雄勝総合支所(元の雄勝町役場)の取り壊しが進んでいます。吹き抜けが特徴的な建物でした。かつての雄勝の繁栄を物語る建物がまた一つ消えていきます。
震災時にいた70人中64人が死亡・行方不明となった雄勝病院。雄勝の中心部から船越へ向かう途中に哀しい姿を見せていたのですが、ついに完全に取り壊されました。
全戸が流失した大浜には、新しい納屋が建っていました。船越はここから峠ひとつ越えた向こうです。
大浜峠を越え、船越へ向け「美人坂」を下っていると、鮮やかな藤の花が出迎えてくれました。
船越には前よりも花が増えました。ほとんどの家は取り壊されてしまって寂しい風景の中、明るい色合いを添えています。
2階天井まで津波の到達、避難者全員無事の退避、船越存続を賭けた住民集会、漁の再開による加工場、世界中から集まったボランティアの活動拠点、船越レディース工房・・・・・・
震災後も船越の歴史を刻み続けた小学校が、遂に取り壊しのため立ち入り禁止になりました。
私たちteamSAKEも、この小学校には幾度となくお世話になってきました。
最後の授業が行われた黒板は取り外され、「ありがとう」の文字が書き残してありました。
浜に建つ納屋も増えてきました。INJMというボランティア団体が定期的に訪れ、花壇を作ったりしています。家の屋根から外されたスレート石が、有効に使われています。
teamSAKE 足立
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