緊急のお知らせ欄


英語バージョンができました。 HERE comes ENGLISH version
現在、被災地で必要としているヒト、技術、知識 ★募集中一覧

支援別カテゴリー

岩手県集落別カテゴリー

宮城県気仙沼方面集落別カテゴリー

宮城県石巻方面集落別カテゴリー

金曜日, 7月 5

第24陣 船越・第七孝丸の進水式


去る6月1日、船越のリーダー中里孝一さんの新しい船「第七孝丸」が、いよいよ進水式の日を迎えました。






船越の浜で整備されていた第七孝丸。クレーンで吊り上げ、海に下ろします。中里さんは、最後まで大事な船のチェックに余念がありません。




親戚・知人をはじめ、支援者やボランティアなど、今日まで中里さんと関わってきた多くの人々からのたくさんの大漁旗。太平洋から吹く北東の風の下、色とりどりにはためいています。旗竿には、すぐ裏の山に生えている竹を使いました。なんとteamSAKEの旗は一番高い所に掲げてもらっていました。嬉しいやら気恥ずかしいやら。




船の上にいるのは、みんな船越復興のために頑張ってきた人達です。お神酒を口にした後、残りのお酒を船と海に捧げます。

このあと餅まきが行われ、第七孝丸の上からはお餅の他にもお米・カップめん・百円玉などが撒かれました。「ぜひ童心に帰ってね」と言われた私は餅拾いの方に夢中で、写真はうまく撮れませんでした。




そしていよいよ処女航海です。




船越は夏にはハモ(アナゴ)漁が本番ですが、秋にはこの船でサケを獲ります。北上川を遡上するため追波(おっぱ)湾まで帰ってきた所を、網にかけるのです。




以前なら進水式後には部落の人みんなで飲みあかし、空の一升瓶が家中に転がっていたそうです。現在部落の皆さんは、各々遠くの仮設住宅やアパートまで自動車で帰らないといけないため、お酒を飲めません。
その代わりに、この晩は埼玉・大阪・京都から駆けつけて来たボランティアが、お相手をいたしました。

漁師にとって、船は家よりも大事なものですが、それだけに高価で貴重なものでもあり、進水式など滅多にできない人生の一大事です。震災がもたらした不思議な縁で、一人の漁師にとって大切な場面に立ち会う事ができました。

ようやく船越の復興もここまで来たのか、という感慨があります。
あとは港が直り、家が建ち始めるのを見守っていくこととしましょう。



teamSAKE 足立

0 件のコメント:

コメントを投稿

※お願い:【募集中】の記事にコメントをする場合は「このブログの使い方」を読んでからコメントをお願いします。