石巻・船越の2年知って 支援グループが企画展
東日本大震災の被災地支援グループ「teamSAKE」が、宮城県石巻市の小さな漁村に焦点を当てた企画展「船越のこと展」を20日から、京都市中京区堺町通御池下ルの堺町画廊で開く。住民のインタビューや写真を紹介し、「被災地の一つの断面を見てもらえたら」と来場を呼び掛ける。
京都の会社員や主婦、団体職員らでつくるSAKEは沿岸部の集落を中心に支援を続け、22回現地を訪問した。中でも石巻市雄勝町船越の集落とは親密な関係を築いてきた。
同市の雄勝半島はすずりや瓦に使う雄勝石の産地。収入や交流のため、地元女性グループが津波に流された屋根瓦で雑貨を作って販売してきた。ようやく漁などの仕事に戻る人も出てきて、同グループは今月末で解散することになり、これを機に震災後の日々を振り返ろうとSAKEが企画展を計画した。
会場では、震災直後を振り返る地元女性のインタビューをポスターにして紹介する。被災したまちやアクセサリーを作る女性、漁を再開する漁師の写真も並べ、2年間の歩みを伝える。雄勝石のアクセサリーを販売し、制作体験もできる。
SAKEメンバーの大関はるかさん(33)は「対話を通じて知った船越の人たちの生き方そのものを感じてもらえたら」と話している。
22日まで。開催時間は正午から午後7時。入場無料。20日午後5時から会場でメンバーが活動報告を行う。 (逸見祐介)
京都新聞2013/3/20(水・祝)朝刊
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