緊急のお知らせ欄


英語バージョンができました。 HERE comes ENGLISH version
現在、被災地で必要としているヒト、技術、知識 ★募集中一覧

支援別カテゴリー

岩手県集落別カテゴリー

宮城県気仙沼方面集落別カテゴリー

宮城県石巻方面集落別カテゴリー

水曜日, 1月 8

第26陣 船越・小渕浜

920日から24日まで船越・小渕浜に5人で行って参りました。

船越の中里孝一さんの納屋(海のそばの作業小屋)で、ホヤ養殖作業の手伝いと、船越レディースの作業小屋の掃除、お彼岸のお墓参りを行いました。


 ホヤの養殖は、4年かけて行うもので、今回の作業は、細い紐で採苗された1年ほどのホヤの種苗(赤ちゃん)を、1mほどに切って、大きな紐の撚りに差し込んで絡み付ける(養成というそうです)ものです。今年の夏は海水温が高温で、去年養成したものの生育はあまり状況がよろしくないそうです。今後は、高温にならないことを祈って、2,3年後に大きくなったホヤができて売れるといいですね。

1年たったホヤ。ホヤは「海のパイナップル」と呼ばれる。


まずは種苗を海に取りに行き、
ホヤの種苗をとりに海に向かって出発


海辺の納屋に持って帰ってきて、ムラサキガイ(ムール貝)などを取り除き、種苗の紐を1mほどに切っていく。
ごみとり中。この紐にたくさんのホヤが付いています。
そして、太いロープの撚りに細い紐を差し込んで固定する。

紐を差し込む時は、指先に力を込める



 作業をお手伝いする前に、「ホヤって何をするんですか」「どこからとってくるんですか」といろいろと聞くと、「やったらわかる」と気持よく言われました。本当にその通りですね。考えるよりカラダを動かせということでしょうか。


 夜は、魚などをごちそうになりながら、お話をしました。

 中里孝一さんからは、「深夜であっても、何時ごろに我々が船越にきたのかわかる」と言われました。夜中寝ていても、家の前を通る車の音でだいたいわかるのだそうです。漁師は身の回りの音などに敏感だからでしょうか。それとも船越を自分の庭のように感じているからなのでしょうか。

 また、孝一さんの家に、息子の将太君が南洋のカツオ漁修行から帰ってきました。これからは、孝一さんの跡継ぎとして船越で漁の勉強をしていくそうです。「オイ(私)はここの息子だよ」という言葉が強く印象に残っています。

 
小学校跡地から海を見る

 今回訪問して目についたのは、海のそばでは、漁に必要な船、納屋、海水を汲み上げるポンプなどが作られてきていて、漁師さんたちがは忙しそうにしていたことです。まだまだ揃っていないこと、足りないことも多いのでしょうけど、着々と海の仕事は前に進んでいるようにみえました。

 一方、海辺を離れると、最近まで残されていた小学校や家や漁協施設が取り壊され、草が生い茂り少しさみしいです。また、現在でもみなさんの住まいは石巻市内や登米(とめ)市など、車で1時間ほどかかるところにバラバラに住んでおり、高台の住居もようやく測量が始まった所だそうです。生活の拠点としての船越ができてくるのは、もう少し時間がかかりそうで、なるべく早く高台住宅ができたらと思いました。

文責 根岸

0 件のコメント:

コメントを投稿

※お願い:【募集中】の記事にコメントをする場合は「このブログの使い方」を読んでからコメントをお願いします。